琉球畳は沖縄県産の井草を使用して作られた畳です。
ここでは、琉球畳と一般的な和室にある畳との違いを解説しています。
◇そもそも琉球畳とは?
琉球畳の主な材料は、沖縄地方で栽培されている藺草やカヤツリグサ科に属する七島イなどです。
一般的に使用される藺草と比較するイグサそのものが太く、表皮が強度があるため耐久性が高く強度が強いのが特徴です。
◇一般的な畳との違い
・縁がない
琉球畳は一般的な畳にあるような縁(へり)がありません。
縁には装飾的な役割だけでなく畳の耐久性を高める効果がありますが、琉球畳は素材として使用されている「七島い」は通常畳でしようする「い草」よりも強度があるため、縁を付ける必要がないからです。
そのため、琉球畳は七島いを活かした特殊な織り込み方によって、縁がなくても十分な強度が保たれています
・半畳
琉球畳は通常の畳の半畳に相当するサイズであることが特徴で、琉球畳は主に正方形の形状をしています。
中には通常の長方形の琉球畳も存在しますが、基本的には正方形の半畳タイプが一般的です。
また、琉球畳は住宅に合わせてオーダーメイドで製作されることが一般的で、畳のサイズだけでなく厚みも調整することができます。
・裏返しができない
通常の畳は表と裏を入れ替えることで畳の寿命を延ばすことができますが、球畳は裏返すことはできません。
これは、琉球畳に使用されている主要な素材である七島いは硬く、柔軟性が低いため無理に裏返そうとすると割れる可能性が高いからです。