「劣化対策等級」と言う言葉を聞いたことがありますか?
劣化対策等級は住宅性能表示制度によって定められた、耐久性の等級のことで不動産評価をする際に活用される項目です。
◇劣化対策等級の概要
劣化対策等級は建物の構造部分における木材のシロアリ対策、腐朽、鉄筋の錆びなどへの対策の程度を表現し、通常1から3の等級で示されます。
・1等級
建築基準法に従った対策が実施されている。
・2等級
建物の寿命を約50〜60年間延ばすための改修工事が不要である。
・3等級
約75〜90年間は大規模な改修工事が不要であると評価された場合に適用されます。
ただし、この場合の大規模な改修工事は、例えば鉄筋コンクリートの全面的な交換などを指します。
◇劣化対策等級が付いている住宅のメリット
劣化対策等級が住宅に付いていることで住宅の性能がわかりやすいのがメリットです。
そして他の物件と比較が容易になり、売却をする際のセールスポイントになります。
また、劣化対策等級の評価は、国土交通大臣に登録された住宅性能評価機関によって行われ、建設住宅性能評価書が交付され、所有していると住宅ローンや地震保険の支払いが優遇される場合もあります。
要件を満たせば、住宅金融支援機構による長期固定金利住宅ローン「フラット35」の手続きが簡略化されるメリットのもメリットだと言えるでしょう。