取り扱いに注意!有機溶剤中毒の症状とは?

溶剤とは「物質を溶かす性質を持つ液体」を指し、このうち有機物に由来するものが有機溶剤です。

 

◇有機溶剤の具体例

除光液に使われるアセトンは、ネイルの樹脂を溶かすために入れられていて、除光液の多くにはアセトンが含まれています。

アセトンは有機溶剤の一種で、塗料の希釈や除光液に使われることがあります。このような有機溶剤は、樹脂を溶かす役割を果たします。しかし、アセトンやシンナーといった有機溶剤は引火しやすく、火元があると燃える危険性があります。

また、切削やプレス加工で使われる油を落とすためには、炭化水素と呼ばれる種類の有機溶剤が使用されます。これらの脱脂洗浄剤は、加工油を溶かすことが目的です。一部の脱脂洗浄剤は、一定の温度以上になると引火しやすくなる性質を持っています。

種類によって引火性の違いがあるものの、これらの有機溶剤は十分な注意が必要であり、火元から離して取り扱うことが重要です。

 

◇有機溶剤中毒の症状

有機溶剤は神経障害を引き起こす可能性があります。

中枢神経系に影響を及ぼす症状としては、頭痛、めまい、記憶力低下、視力低下、失調症状、手指のふるえ、失神、精神神経症状(不安、短気、焦燥感、不眠、無気力など)が挙げられます。

これらの症状は、有機溶剤や特定の化学物質による神経系への影響が原因とされ、重篤な問題につながる可能性があるため、適切な取り扱いや安全対策が重要であります。