水勾配はなぜ必要?水勾配の必要性を解説!

「水勾配」とは、水を効果的に流すために、わずかな傾斜を持たせた構造のことを言います。

通常、床面は水平であることが求められますが、雨水がかかるベランダや水洗いが必要な床面などでは、水効率をよく排水するためにわずかな勾配を持たせた「水勾配」が設計されます。

 

◇水勾配が必要な理由

水勾配の重要な役割は雨水効率的に排水し、水箇所に集中し続けることを防ぐことです。

一点に水が溜まり続けると、その領域の防水層が本来の機能を果たせなくなり、建物の劣化を早める可能性があります。

この溜まった水は、その部分の防水層が本来の性能を発揮することができず、建物の劣化を早めてしまう可能性があるため水勾配を付けて水がスムーズに流れるようにします。

 

◇水勾配の目安

ベランダやバルコニーの床には、1/50以上の勾配を設ける必要があります。

1/50の勾配とは、幅50cmに対して高さを1cm変化させることで、例えば、ベランダの長さが2mであれば、4cmの高低差を意識します。

また、排水口周辺では水が溜まらないように1/100の勾配が求められます。

ただし、過度な勾配は歩行時に不便を考える可能性があるため、適切な勾配を設定することが重要です。