和室の特徴と利便性について

「和室」とは、鎌倉~室町時代から伝統的に造られてきた日本の部屋の形態。

和室には素足でも心地よい「畳」が敷き詰められ、柔らかな光を取り入れる「障子」や「襖」に囲まれているのが特徴です。

 

◇和室の特徴

和室は大まかに、「真」(格式の高い)、 「行」(格式と居心地の良さを兼ね備えた)、そしてユニークで自由な「草」の3つのタイプに分けられます。

中でも、現代の日本の住宅に取り入れやすいのは「草」のタイプで、元々は茶室などで主人の趣向が表れた遊び心豊かな空間として用いられていました。

近年では、リビングとつながった小上がりスペースや、客間、またはちょっとした作業ができる和洋折衷なスペースとして設けることが人気です。

 

◇和室の利便性

近年、和室を設けない家も増えていますが、和室には洋室にはない多くのメリットがあり、それぞれの暮らしに合わせた使い方ができるのが特徴です。

たとえば和室は昼は客間として、夜は布団を敷いて寝室として活用するなど、時と場合によって使い分けができます。

また、和室に使われる障子は湿気の多い季節でも風通しがよく、畳特有のい草の香りはリラックス効果があり、柔らかく、心地よい畳で疲れた体を癒すことができるでしょう。