地盤調査は建設工事を始める前に土地の地盤状況を調査し、問題がないかを確認する重要な作業です。
地盤調査にはスウェーデン式サウンディング試験とボーリング調査の2つの方法があります。
通常はスウェーデン式サウンディング工法がよく使われますが、一部のケースではボーリング調査が必要になることもあります。以下ではそれぞれの地盤調査方法について説明します。
◇スウェーデン式サウンディング調査
2020年10月26日のJIS改正により、スウェーデン式サウンディング試験は正式名称がスクリューウエイト貫入試験(SWS試験)に変更されました。
戸建て住宅で活用されている方法で、住宅の四隅と中央部の5つのポイントを、先端がスクリュー状のロッドにおもりを取り付けて回転させ、地盤の強度を調査します。
費用は比較的手頃で、約5万円程度で済みますが、調査の規模によっては正確性が確保できない場合があります。
◇ボーリング調査
ボーリング調査は、地面に開けた穴にボーリング機械を使用し、ハンマーを落下させることで地盤の硬軟を判定する比較的大規模な試験です。
この方法では地盤の深部まで調査し、土壌を採取することができます。
その結果、地盤の土質、地層構成、地下水位、液状化の判定、土壌の汚染状態などを評価することが可能ですが、この作業には広い空間が必要であり、建物がある場合には調査が困難です。