ツーバイフォー住宅が持つ、優れた性能とは?

ツーバイフォー工法は、木造壁式工法の一種で「2×4インチ」や「2×6インチ」などの木材に構造用合板を取り付け、工場で1枚のパネルに加工してから現場へ運び、組み立てる工法です。

 

◇ツーバイフォー住宅の基礎知識

パネル状の部材を、壁・床・天井・屋根の部分に貼り合わせ、「面」で箱を組み立てるようにして空間を作り上げていくのが特徴。

「ツーバイフォー」とは、木材の大きさを表しており、「2インチ×4インチ」(約5cm×10㎝)の木材を使って建築することからきています。

ツーバイフォー住宅は北米が発祥であり、アメリカやカナダでは約9割の住宅がこの工法で建てられています。

現在は、オーストラリア、中国、韓国、イギリスでも用いられており、日本には1974年頃に輸入されて以来、多くの木造住宅に用いられています。

 

◇ツーバイフォー住宅が持つ優れた性能

ツーバイフォー住宅は六つの面で支えているため、建物全体で荷重が均等に分散され、一点に集中することはありません。

そのため、地震や台風などの外からの力をバランス良く受け止めるので、高い耐震性を持ちます。

また、木造住宅であるため、一見火事に弱いように見えますが、防火性に優れているのも特徴です。

これは、火事が発生すると石膏ボード内の結晶水が熱分解し、水蒸気を発生させ、外側の構造材を冷やし、火災の進行を遅らせる効果があるからです。

枠組材が一定の位置で配置されており、それが火災の進行を遅らせるためです