「RAL基準」とは、1990年にドイツで作成された壁紙の安全基準です。
◇RAL基準の概要
RALとは「ドイツ委員会による取引条件」を表すドイツ語の頭文字で、この組織は1925年3月24日にベルリンでドイツ連邦経済省によって設立されました。
「RAL基準」は、RALとドイツの壁紙メーカー14社が共同で設立した壁紙品質保証協会によって制定された基準です。
RAL基準には壁紙に含まれる、重金属、安定剤、可塑剤、塩ビモノマー、VOC(揮発性有機化合物)、ホルムアルデヒドなどの基準値が設けられています。
これらの基準は、使用者の健康や環境に配慮した内容であり、これらの規定を満たす壁紙には品質保証壁紙のマークであるRALマークが付けられます。
◇優れた品質を持つこと示す、「RAL基準」
RAL基準は、既存のヨーロッパ標準規格を上回る品質検査基準で、現在、約150業種でRALによる品質保証・検査規定・表示マークが認められています。
RALの資格は、1年ごとに更新する必要があり、毎年、厳しい試験や監査を受け、合格した業者だけがRALマークの表示を認可されます。
RAL基準に類似した規定として、ISM規定があり、ISM規定はインテリア材料の安全性に関する規定です。