床暖房は、足元から体を温める健康によい暖房方法といわれており、大きく分けて「電気式」と「温水式」の2種類があります。
◇電気式床暖房
・電熱線式… 床下の電熱線に電気を流して床を温める方式の床暖房で、最も一般的なタイプです。熱源が必要ないので設備費が安く、定期的なメンテナンスも必要ありません。
・蓄熱式…床下に蓄熱材を敷き、夜間の安い電力で熱を蓄え、日中に放熱して部屋を暖めます。省スペースの暖房に向いていますが、設置費用が高く、放熱時間帯は温度のコントロールができません。
・PTCヒーター式…PTCヒーターを熱源とし、自身の温度に応じて通電量を調整する方式で、床の温度が過剰に上がるのを防ぎます。
定期的なメンテナンスも必要ありませんが、劣化すると十分な温度が得られないのがデメリットです。
◇温水式床暖房
・ガス式
床暖房専用または給湯器兼用のガスボイラーで沸かした湯を利用する方式。
立ち上がりが早く、温水式床暖房の設置とガス熱源機の準備が必要です。
・ヒートポンプ
大気の熱や電力で沸かした湯を利用する方式で、環境に優しくてエコでランニングコストが安いのが特徴です。ただし、昇温に時間がかかります。専用設備の設置が必要です。
・灯油式
灯油ボイラーで沸かした湯を利用する方式で、ランニングコストが安めですが、給油や定期的なメンテナンスと、灯油ボイラーの設置が必要です。