日本では古くから木造住宅が主流です。
地震や台風、豪雨被害などが頻繁に発生する日本において、長らく木造住宅が多くの人に選ばれているのには、それなりの理由があるからです。
◇日本の風土に適している
日本の高温多湿な気候の中で、木材は優れた通気性により蒸し暑さを和らげる効果があります。
また、湿度が高くなると湿気を吸収し、逆に乾燥すると蓄えた湿気を放出する特性を持っていることや、鉄やコンクリートに比べて断熱性が高く、外気の温度変化の影響を受けにくいのも理由の一つです。
◇体に優しい
木造住宅は構造材や内装材に無垢材を使用するため、シックハウス症候群の原因となる物質が発生しません。
さらに、ビニールクロスの代わりに漆喰や珪藻土などの自然素材を仕上げ材として使用すると、これらの素材にはホルムアルデヒドを吸着・分解する作用があるため、シックハウス症候群のリスクが軽減されます。
また、木には「フィトンヂット」と呼ばれる物質を放ち、それには人を癒す効果が研究によって認められています。
◇デザインの自由度が高い
間取りやデザインの自由度が高く、なかでも木造ラーメン工法は自由度が非常に高く、将来的なリフォームがしやすのも利点です。