有機溶剤について知ろう!有機溶剤の特徴と危険性について

有機溶剤は、有機化合物から作られる溶解性のある物質で、一般的には液体ですが、気体の場合もあります。

 

◇有機溶剤とは?

有機溶剤は、塗料や接着剤の他の物質を溶かし、それらを流動性を持たせたり、応用する溶媒として使用されます。

そして、特有の匂いを持ち、その蒸気は空気よりも重く、有機溶剤の多くは引火性があります。

有機溶剤は非常に種類が多く、一般的な有機溶剤として知られているのはアルコール類やエーテル類です。

これらは脱水剤や除光液など、日常生活で広く使用されていますが、一部の種類は人体に対して有害な影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

 

◇有機溶剤の危険性

有機溶剤は、高濃度を吸い込むと急性中毒を引き起こし、低濃度でも長期間吸入すると慢性中毒の原因となります。

・急性中毒

密閉されたタンクやトンネル、大きな槽などで高濃度の蒸気を吸い込むと、頭痛やめまい、吐き気を引き起こし、意識を失って最悪の場合は死亡することがあります。

また生存した場合でも、日常生活に支障をきたす後遺症が残ることが多いとされています。

 

・慢性中毒

症状は多様で曖昧なことが多く、有機溶剤の使用に注意していないと見逃しやすいです。

具体的な症状としては以下のものがあります。

  1. 手の荒れ
  2. 異常な疲労感や足のだるさ
  3. 頭痛やめまい
  4. イライラや不眠
  5. 胃の不調や食欲不振、溶剤に酔う感覚

これらの症状が現れた場合、注意が必要です。