大工工事(だいくこうじ)は建築や土木工事において、木材を主材料として建築物や構造物を組み立てる工事のことです。
専門的に扱う建物によって、呼び名が変わります。
◇造作大工工事
造作大工工事とは、天井や壁、窓枠など建物の内装を木材で作り上げる工事で、「家屋大工工事」とも呼ばれます。
部屋の中で見える木の部分は、主に造作大工が仕上げたものです。
そのため、造作大工には高い技術力やデザイン力、木材に関する知識が求められ、特に和室の工事は造作大工の腕が試されます。
◇型枠大工工事
型枠大工工事は、鉄筋コンクリート建物のコンクリートを流し込む型枠を作る職人です。
建物の形状や用途に合わせた型枠の準備、現場での組み立て、生コンクリートの流し込み、型枠の取り外しまでを担当します。
温度や湿度、水分量を見極めてコンクリートの強度を管理するなど熟練の技術と経験が求められます。
◇宮大工工事
宮大工工事は、神社や仏閣などの伝統建造物の建築や修繕を行う職人です。
伝統建築や木材に関する深い専門知識と高い技術力が求められます。
歴史ある神社や仏閣、国の重要文化財などの重要な建造や補修を任されることが多く、そのため全国各地を移動しながら仕事を行うのが一般的です。