木材の経年劣化について、劣化の原因を解説!

木材自体の寿命は非常に長いとされていますが、それでも経年劣化は避けられません。

今回は、木材の経年劣化に原因について解説したいと思います。

 

◇紫外線の影響

紫外線は木材に含まれるリグニンや抽出成分を分解し、木材の色合いや香り、耐久性に影響を与えます。

そして色褪せた木材は弱くなっていますので、木材の繊維も荒く、ガザガザになり、木材はどんどん深部まで日光を吸収し劣化を加速させていきます。

 

◇腐朽菌の影響

腐朽菌(フキョウキン)は木材を腐らせる菌で、これらの菌は湿った環境を好むのが特徴です。

  • 褐色腐朽菌:木材が褐色に変色します。
  • 白色腐朽菌:木材が白色に変色します。

腐朽が進むと、木材の外観が暗くなり、次第に柔らかくなりボロボロに腐っていきます。

 

◇タンニンによる化学反応

木材の上に、釘のような金属を長期間置いておくと、黒く変色することがあります。

これは金属が木材と長期間接触することで、木材に含まれるタンニンが水分を介して化学反応を起こし、黒色化合物を生成するためです。

 

◇カビや苔の影響

カビは腐朽菌を引き寄せ、多湿な環境では特に問題です。

そして、カビが成長すると、酵素や酸が木材の劣化を早め、見た目や健康に悪影響を心配します。

カビや苔が生えている場所は湿気が多く、木材の腐朽が進みやすいので注意しましょう。