「電気絶縁性」とは、電気を通しにくい性質のことを指します。
こちらでは、電気絶縁性の優れた物質について解説したいと思います。
◇絶縁体
絶縁体とは、電気を通さないか、通しにくい性質を持つ物質のことです。
金属は電気を通しやすく、触れると感電や痛みを感じることがありますが、絶縁体は電気を通さないため安全に触れられます。
具体的な絶縁体にはゴムやプラスチックがあり、これらは通電する製品に利用されています。
絶縁体が電気を通さない理由は、物質は原子で構成されており、原子は原子核と電子で成り立ち、電子が移動することで物質に電流が流れます。
電気を通す物質は自由電子が多く、自由電子が少ない物質は絶縁体として電気を通しにくくなります。
絶縁体は高い電圧がかからない限り電子が動かないため、電気に対する抵抗力が非常に高いのです。
◇半導体
半導体は電気を通す物質と通しにくい物質の中間に位置します。
半導体は温度によって電気の通しやすさが変わるため、低温では電気を通しにくく絶縁体の性質を持ち、高温では電気を通しやすい導体になります。
つまり、温度が上がるほど電気を通しやすくなると言いうわけです。
シリコンは代表的な半導体で、この特殊な性質から電子部品に広く利用されています。