耐震等級はどのような基準?耐震等級の決まり方を解説!

地震の発生の多い日本では、住宅の地震対策は必須と言っても過言ではありません。

そこで、ここでは耐震等級の決まり方を解説しています。

 

◇構造の違い

住宅の基礎部分には、「ベタ基礎」や「布基礎」などの種類があり、耐震性能は基礎の構造によって大きく変わります。

一般的に、ベタ基礎の方が地震対策に優れているとされています。

 

◇耐力壁の量

耐力壁とは、地震や風の横からの力に対して耐える壁で、耐力壁が多く使われるほど、住宅の耐震性能は高まります。

また、耐力壁の量だけでなく、その配置も耐震等級に影響します。

かつては耐力壁の配置バランスに関する具体的な規定がありませんでしたが、2000年の建築基準法改正で具体的な配置方法が盛り込まれました。

 

◇建物の重さ

建物が軽いほど揺れの影響を受けにくく、耐震性が高いとされています。

木造住宅は鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べて非常に軽いため、しっかりと地震対策を考慮して設計することで、耐震性能を強化しやすいです。

また、軽量の屋根や外壁材を採用することも地震対策に有効です。

 

◇床の耐力

地震の揺れは建物全体に影響を与えるため、壁や柱だけでなく、床や天井などの「水平構面」も耐震性に関わります。

住宅の形状によっても耐震性は変わり、総2階建てのようなシンプルな形状は強く、2階に吹き抜けがある構造などは耐久力が低下する原因となるのです。