雨どいにはどんな種類があるの?雨どいの種類をご紹介

雨どいは、屋根に降った雨水を集め、適切な場所に排水する重要な役割を担っています。

雨どいにはさまざまな素材があり、地域ごとの雨量や積雪量などの特性に応じて、最適なものを選ぶことが大切です。

 

◇塩化ビニール

塩化ビニールは、雨どいのなかで一般的な素材であり、一般住宅で広く使用されています。

低価格で組み立てが簡単、豊富な種類があるため、住宅の形状に合わせやすいのが特徴です。

表面が滑らかで汚れにくく、金属のように錆びることがなく、ホームセンターなどで入手しやすく、簡単な修理も行えます。

ただし、紫外線や熱に弱く、太陽光に長時間さらされることで劣化が進むため、屋根や外壁の塗装と併せてメンテナンスが必要です。

 

◇ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、鋼板にメッキ層で保護されており、錆びにくい特徴があります。

耐久性があり、加工も容易なため、屋根や壁材として人気があり、統一感を出すために雨樋にも使用されます。

金属製の雨どいの中では比較的安価ですが、メンテナンスフリーではないため、屋根や外壁を塗装する際には併せてメンテナンスが必要です。

 

◇銅

銅製の雨樋どいは、日本建築、特に社寺仏閣でよく使用されています。

銅は酸化することで緑青が形成され、防食機能が高まり、耐久性が向上しますが、鋼板に比べて非常に高価です。

近年は酸性雨や環境変化により、築15年〜20年で穴が空くことがあるため、定期的な点検が必要になります。