発砲塩化ビニールと塩化ビニール、それぞれの特徴を解説!

発砲塩化ビニールは、塩化ビニール樹脂を発泡させて作られた、厚肉単板状の独立気泡発泡体です。

一方、「塩化ビニール」は、工業製品だけでなく、靴やかばん、文房具など多くの用途に使われ、私たちの生活に欠かせない素材です。

今回は、塩化ビニールと発砲塩化ビニールのそれぞれの特徴を解説しています。

 

◇発砲塩化ビニールの特徴

発泡塩ビニールは、塩ビシートに発泡性を加えた素材で、硬質塩ビ板よりも軽量で、比重は0.75と低く、水に浮く特性です。

優れた安全性を備え、切断や接着が比較的簡単であるため、店舗ディスプレイ、POP、吊下げ看板、建築模型、アウトドア用品など、DIYの現場などで活用されています。

このように、発泡塩ビ板は軽さと耐久性を兼ね備え、さまざまな分野で活用されています。

 

◇塩化ビニールとは

塩化ビニールは、塩ビまたは塩化ビニルとも呼ばれ、正式名称は「ポリ塩化ビニル」もしくは「塩化ビニル樹脂」です。

塩化ビニールの特徴としては、長期間にわたり強度を保つ安定性や、劣化しにくい耐久性、優れた接着性が挙げられます。

 

塩化ビニルは、他のプラスチックが可燃性であるのに対し、燃えにくい難燃性を持つ特性です。

また、経済性、耐久性、加工性、自己消火性、省資源性に優れ、金属やガラス、木材、天然繊維の代替として、軽くて丈夫なプラスチック素材として世界中で広く普及しています。