防煙区画とは、火災時に煙の広がりを抑えるため、防煙壁(垂れ壁や間仕切り壁)で区切られた空間のことです。
◇防煙区画が必要な理由
火災時の最大の危険は炎ではなく煙であり、多くの死因は煙の吸引による窒息です。
煙は拡散すると冷えて下がる性質があるため、効果的に排煙するには拡散を抑えることが重要です。
そこで、防煙壁を一定面積ごとに設置し、煙を一時的に留める防煙区画が設けられます。
この防煙区画により、煙の広がりを防ぎ、排煙設備(排煙窓・排煙機)を活用して外へ排出しやすくすることで、安全な避難を可能にします。
◇排煙設備も必要
火災時、煙の広がりを防ぐために防煙区画が設けられますが、それだけでは不十分なため、排煙設備の設置が不可欠です。
火災時の煙には一酸化炭素を含む有毒ガスが多く含まれ、吸い込むと意識を失い、最悪の場合命を落とす危険があります。排煙設備によってこれらのガスを屋外へ排出し、室内の安全性を高めます。
さらに、煙が充満すると視界が遮られ、非常口の位置を見失うリスクが高まるため、排煙設備が機能することで、煙を排出し、避難経路を確保できるのです。
防煙区画と排煙設備を組み合わせることで、火災時の被害を最小限に抑え、安全な避難を実現することができます。