カーポートを設置する前に知っておきたいこと

大切な愛車を雨や紫外線から守るために、多くの方が検討する「カーポート」。

見た目の印象や利便性だけでなく、設置場所やサイズ、素材の選び方によって使い勝手や耐久性に大きな差が出ます。

しかし、いざ設置となると「どこに注意すればいいの?」「そもそも我が家に設置できる?」と疑問も多いもの。

ここでは、カーポートを設置する前にぜひ知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

 

◇建物の屋根の下と境界線に注意

カーポート設置時に多くの人が悩むのが「柱の位置」です。駐車しやすさを考えると柱を境界線付近に設置したくなりますが、そこには注意が必要です。

境界線ギリギリに設置すると、雪や雨水が隣家へ流れ込み、隣人トラブルの原因になることがあります。

また、建物の屋根から落ちた雪がカーポートに当たると、特にポリカーボネート製の屋根材では破損のリスクが高く、車の損傷にもつながりかねません。

そのため、カーポートは建物の屋根から適度に距離をとって設置することが重要です。

 

◇地域によっては素材に制限ある場合も

カーポートは、必ずしも自由に設置できるわけではありません。

住宅密集地や古い商店街のように隣家との距離が近い地域では、火災時の延焼リスクから「防火地域」「準防火地域」「建築基準法22条指定区域」などに指定されている場合があります。

こうした地域では、使用できる建築素材に規制があり、燃えやすい素材を使ったカーポートは設置できないため注意しましょう。