「瓦屋根」と「金属屋根」は、どちらも住宅の屋根材として広く使われているものですが、その性能や見た目、耐久性などにはそれぞれ特徴があります。
建物の用途や地域、デザイン性を考慮して、適切な屋根材を選ぶことが大切です。
◇瓦屋根の特徴
粘土やセメントを主原料とした重厚感のある屋根材で、日本の伝統的な建築様式に多く使われています。
最大の特徴は耐久性と断熱性に優れていること。
30年~50年以上持つことも珍しくなく、夏は熱を遮り、冬は暖かさを保つというメリットがあります。
また、防音性にも優れ、雨音が気になりにくい点も特徴です。
ただし、重量があるため建物への負担が大きく、耐震性を確保するにはしっかりとした構造設計が必要です。
◇金属屋根の特徴
ガルバリウム鋼板やアルミ、銅などの軽量な金属を使用した屋根材です。
最大の魅力はその軽さで、瓦に比べて建物への負担が少なく、耐震性を高めやすいというメリットがあります。
また、施工期間が短く、リフォームや葺き替えにも適しています。耐久年数は20年~30年程度ですが、定期的なメンテナンスを行えば長持ちします。
近年では遮熱塗料を使った製品も登場しており、断熱性も向上していますが、雨音が響きやすく、断熱・防音対策が必要なことが注意点です。