浸水リスクを低減する都市型水害対策:雨水排水工法の選定と設計のポイント

近年増加しているゲリラ豪雨から街を守るためには、雨水をスムーズに流す排水設備が欠かせません。

今回は、被害を防ぐための工法の選び方や、設計時に注意すべき重要なポイントをわかりやすく解説します。

 

■街を水害から守る仕組みと選び方

都市部では地面の多くがアスファルトで覆われているため、雨水が地下に染み込みにくく、一気にあふれてしまう都市型水害が起きやすくなっています。

これを防ぐための雨水排水工事には、大きく分けて2つのアプローチがあります。1つは、降った雨を一時的に大きなタンクなどに貯めておく「貯留(ちょりゅう)」、もう1つは、雨水を効率よく安全な場所へ流し出す「排水」です。

工事を行う場所の地形や過去の大雨のデータ、周辺の排水能力に合わせて、最適な工法を組み合わせることが大切です。

 

■安全な設計にするための大切なポイント

水害に強い街をつくる設計では、これまでの基準を超えるような想定外の大雨を視野に入れることが重要です。

ただ排水管を太くするだけでなく、万が一あふれそうになったときに雨水を一時的に逃がすルート(避難経路)をあらかじめ確保しておく設計が求められます。

また、長年使っても泥やゴミが詰まらないようなメンテナンスのしやすさや、ドローンなどを活用した最新の調査技術を取り入れることも、安全性と施工性を考慮した設計につながる重要なポイントです。