
土木工事や基礎工事の安全性を高めるには、土質に応じた掘削と土留めの選定が不可欠です。
ここでは、砂質土・粘性土・レキ質土の特徴を整理し、施工時の注意点や適切な土留め工事のポイントを分かりやすく説明します。
■土質ごとの特徴と掘削・土留め工事における注意点
安全で確実な基礎工事を推進するためには、掘削対象となる地盤の性質を正しく把握することが第一歩となります。砂質土は排水性に優れる一方で粘着力が乏しく、掘削時に地下水の影響によるボイリングや壁面の崩落が生じやすいため、水密性の高い土留め工法が求められます。
一方、粘性土は含水状態や掘削条件によっては変形しやすく、掘削底面が膨れ上がるヒービング現象への対策が欠かせません。
さらに、粒径の大きな石が混ざるレキ質土(礫質土)は、締まり具合によっては高い強度を示す一方、透水性が高く、矢板などの打ち込み時に抵抗が大きくなる点に配慮が必要です。
■地盤特性に合わせた適切な施工法の選定と安全対策
それぞれの土質に対して適切な掘削手順と土留め対策を講じることが、基礎工事全体の施工品質と現場事故の防止に直結します。
例えば、砂質土やレキ質土では、地下水圧による崩落を防ぐために事前の薬液注入工法による止水や、ウェルポイント工法による地下水位の低下を組み合わせのが有効です。
粘性土においては、土留め壁の剛性を高めるとともにアンカーや切張りを計画的に設置し、側圧による変形を最小限に抑える施工計画が必要となります。
地盤の性状に合わせた適切な掘削形状の設定と補強材の配置を行うことで、近接の構造物への影響を防ぎ安全な作業環境を確保できます。