(しゅんせつ)工事は簡単に言うと、港のお掃除をする仕事です。
船を泊地に停める際、十分な水深がないと船が座礁したり、乗り上げて危険です。
泊地には何度も船が出たり、入ったりしますから、どうしても沈む砂が流れに沿って岸壁へと動いてしまいます。
そうなると船がスムーズに停まれなくなってしまいますので、定期的に浚渫工事が行われます。
浚渫工事には2つの方法があります。
1つはポンプ浚渫工事。
ポンプで不要な土や砂を吸い上げて、水深を守る方法です。
浚渫作業をする専用の船があり、それを近くまで移動させ、ポンプで無駄な砂を吸い上げていきます。
もう1つはグラブ浚渫作業。
重機の先端がUFOキャッチャーのように掴めるようになっていて、こういった船を「グラブ浚渫船」と呼びます。
土や泥などをキャッチできるので、泊地をきれいにすることができます。
また、ポンプ式のものより実際に作業員が目で見て捕獲物を確認できるため、不要なものがあればすぐに取り除くことができます。
いずれにしても、人力で行うのではなく、こういった重機を用いて浚渫工事が行われます。
仕事柄、都市部での仕事というより沿岸部での求人が多い仕事です。
湾岸事務所、漁港組合の従業員による作業として昔からある作業です。