内装工事のA工事、B工事、C工事の違いとは?

テナントやビル、マンション等の内装工事をするとき、内装業者、施工業者の間では工事の区分をA工事、B工事、C工事と分けて呼ぶことがあります。

どんな業者が発注して、誰が費用を負担するのかといった分類を分かりやすくするためです。

A工事
・すべて建造物管理者主導

B工事
・発注希望、および費用負担は借主
・業者選定のみ建造物管理者

C工事
・全て借主主導

例えばA工事の場合、テナントの内装を考えて、その業者選びをしたり、費用負担するのは全て建造物の管理人です。

B工事の場合、実際にテナントを借りたい人が内装変更希望を管理人に伝えることができますが、その内装業者選びは管理人が行います。

C工事の場合、すべてテナントを借りたい人が内装工事の発注や業者選びなども行うことができます。

A工事、B工事、C工事の中でC工事になることは少ないです。
なぜならC工事にしてしまうと、借主が大幅に内装を変更してしまう可能性もあるからです。

建造物管理者にとっては、ある程度許容範囲がありますので、すべて借主にお任せということはなかなかしません。

例えば、テナントの借主が飲食店を開きたいとなった場合、テナントを借りていた前任者が全く違う用途に使っていると、使い勝手も悪いので内装変更希望をすることもよくあります。
こういった状況ではB工事になることが多いです。