ダム工事はどのように行われる?

ダム工事はいきなりダムを作るのではなく、実施計画調査を経て、建設に問題ない場所なのか確認した上で工事を進めていきます。

具体的には水質、地形、地質、環境など。
雨水が溜まりやすい場所でも、資材や建材を運び出す道路や水路がないと作業に困難を極めます。

資材通路としてトンネルを掘ったりなど、二次的な工事もあるため、ダム工事完成まで数年経過するのが一般的です。

ダム工事を行う際は、ダムの管理施設施工も並行して行います。
具体的には貯水池周辺の安全確保をするための設備や点検装置、補修資材の確保です。

もしダムが崩壊してしまって溜まった水が止水出来なくなってしまえば一大事です。
そういった事態にも備え、補修設備を隣接しているケースが多いです。

ダムは立地条件や水量などを考慮し、様々なダムを設計してきます。

水圧を抑え込むアーチ式ダム、圧力をかけない貯水型の重力式コンクリートダム、水をせき止めるための鉄筋コンクリートを挟んだバットレスダムなどがあります。

ダムを施工する工法はいくつかあり、柱状工法、ELCM工法、RCD工法などがあります。

例えば日本で多く見られる柱状工法は、ダムの堤体に複数の柱状ブロックを設置して、コンクリートを打設し、水圧を食い止める方法です。

ダムの施工に当たってはブルドーザー、振動ローラ、ケーブルクレーンなどが活躍しています。