2021年4月から「技士補」の資格制度が導入されます。
これは「施工管理技士」を補佐する役割として新設されたもので、施工管理技士の試験で不合格となった場合でも学科試験に合格していれば付与される資格です。施工管理技士のサポート役を増やすと同時に、建設業界で不足している若手などの人材不足や人材育成に対応することも目的としています。
施工管理技士は学科試験である第一次検定と、実地試験である第二次検定の両方に合格して初めて取得できますが、技士補の資格は学科試験の第一次検定のみで取得することが出来ます。第一次検定後に第二次検定に合格すれば施工管理技士としての資格が付与されますし、第二次検定に落ちたとしても第一次検定に合格していれば技士補の資格が与えられます。これは1級・2級においても変わりません。
技士補の資格を持つ者が配置されることにより、建設現場における負担も軽減することが出来ます。これまでの法律では施工管理技士を最低1人は配置しなければならなかった現場でも、技士補が配置されていれば施工管理技士は他の現場を兼任できるようになり、人手不足の緩和に役立ちます。2級の技士補であれば工業高校在学中の学生でも取得可能なため、早期の資格取得により若者が今よりも就職しやすい環境を作るという効果も期待されています。