昔は「日射病」に気を付けろと言われていましたが、今は「熱中症」への呼びかけが一般的になりました。日射病はその名の通り強い直射日光を浴び続けたことで起こる体調不良のことを指しますが、熱中症はそれも含めた熱による症状の総称です。
暑い場所=屋外というイメージが強かったのですが、近年では屋外でも熱中症になることが知られてきています。暑さで体温のコントロールが不能になり、本来外に発散されるはずの熱が体内にこもってしまった状態が熱中症ですので、室内といっても油断はできません。真夏でも冷房を使用せずに我慢し過ぎたり、暑い日に閉め切った部屋や車の中にいるのはとても危険です。
熱中症対策としては、水分をこまめに補給することが有効です。一度にたくさん飲むのではなく、適量を何度も取ることが大切です。もちろん炎天下や高温の部屋に長時間いる事は避けましょう。
万が一熱中症になってしまったら、体温を下げる工夫をすることが大切です。涼しい場所に移動し、冷たい飲み物を飲むなどして体内の温度を下げるようにしましょう。体温が40度を超えている、意識がもうろうとしている、けいれんを起こしているなどの症状が見られた時は、迷わず救急車を呼びましょう。