屋上防水の種類は主に3つ

マンションやビルに必要な屋上防水。雨水から建物を守るため、必ず施工が求められるものの一つです。

屋上防水には以下の3つの種類があります。費用や屋上の広さ、形状に合わせて最適な工事を選ぶと良いでしょう。

 

・塗膜防水(ウレタン、FRP)

 ウレタン防水は、塗料のような液状の樹脂を塗布して防水層を形成する防水工事です。複雑な形状の場所でも施工が可能でコストも安価に抑えられるため、現在主流となっている防水工事です。

 FRP防水は、バスタブや自動車のボディにも使用されるFRP(繊維強化プラスチック)シートを敷き、その上からトップコートを塗って乾燥させたものです。軽くて高耐久のため人がよく出入りする場所などに向いています。使用状況やメンテナンスの頻度により異なってきますが、どちらも耐用年数は10~13年ほどです。

 

・シート防水

 ゴムや塩化ビニールでできた防水シートを敷いて防水層を形成する防水工事です。施工期間が他の防水工事に比べて短く済み、広い面積でも短時間で工事を終わらせられるのがメリットです。職人による塗りムラなどの心配もなく、安定した仕上がりが期待できます。ただし、複雑な形状の場所には向きません。耐用年数は10~15年ほどです。

 

・アスファルト防水

 液状の溶解アスファルトとシート上のアスファルトを組み合わせて防水層を形成する防水工事です。屋上防水の中では最も古くから用いられている工法で、耐用年数も15~25年と長いのがメリットです。ただし工期が比較的長めなこと、夏場は施工が出来ないなどのデメリットがあります。