鉄骨工事の流れ

鉄骨工事とは、建物を支える柱や梁といった骨組みを鋼鉄製の部材でつくるための工事のことです。鉄骨を用いてつくられた建物は鉄骨造と呼び、多くの建造物で使われています。比較的小規模なものから大規模なものまで現場に合わせてやり方は異なりますが、大きな流れはどの工法でも同じになります。

 

・工場で鉄骨をつくる

 鉄骨は工場で製作されます。運搬できる大きさを計算した上で生産し、出来上がったものを建設現場に運び込みます。

 

・建設現場で組み立てる

 運び込まれた鉄骨を現場で組み立てます。主にクレーンを使うため、安全には十分に留意しながら作業を進めます。仮ボルトやワイヤーで固定し安定させます。

 

・高力ボルト(ハイテンションボルト)で本締め、溶接する

 組み立てが終わったら、「高力ボルト(ハイテンションボルト)」と呼ばれる強力なボルトを使用して鉄骨を固定します。さらに鉄骨同士を溶接で結合し、強固な骨組みにします。

 

鉄骨工事は、AI化が進むと言われている中でも簡単にはロボットに置き換えられない仕事です。高い専門知識を必要とし、細かな現場判断が重要な仕事です。鉄骨工事に関わる資格や経験はこの先も長く必要とされ、現場では熟練職人の腕前が重宝されるでしょう。