日本で建物を建てるときには、まずは基礎である土台を作りその上に建物を建てるのが一般的です。
建物の基礎の部分は通常では見えませんが頑丈で耐久性のある建物を建てるには基礎によって決まると言っても過言でないほど重要な箇所です。そして基礎には建物の重さを支えるだけではなく、外からの振動や湿気から守る緩衝材のような役割があるのです。
基礎には「ベタ基礎」と「布基礎」の2つの種類があり、ここではベタ基礎について詳しく解説いたします。
◇ ベタ基礎とは?
ベタ基礎は立ち上がっている部分と底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎のことを言い、建築基準法ではベタ基礎の根入れの深さは12㎝以上、底板の厚さも12㎝と規定があります。
ベタ基礎は耐震性に優れているため阪神淡路大震災以降に普及するようになり、現在では木造住宅のほとんどはベタ基礎が基礎となっています。
◇ ベタ基礎のメリット
ベタ基礎は建物の重みを面で支えるため力が分散されるため布基礎よりも耐震性に優れています。
また、床下が厚いコンクリートに覆われていて、その上に建物があるため建物が直接地面に接しません。そのため湿気が建物に伝わりにくくなり、湿気によるカビやシロアリの被害を防ぐことができるメリットがあります。