防錆性の効果が期待できる亜鉛メッキ鋼板の特徴とは?

亜鉛メッキ鋼板とはその名の通り「鋼板に亜鉛メッキ仕上げした」資材でトタンとも呼ばれています。亜鉛メッキ鋼板に使われている「SPCC(冷間圧延鋼板)」は比較的安価で入手が容易なうえに加工しやすいため非常に便利な鋼材なのですが、錆びやすい欠点があります。そのため亜鉛メッキ仕上げなどの錆びを防がなければいけません。

亜鉛メッキ鋼板には「溶融亜鉛メッキ鋼板(SGCC)」と「電気亜鉛メッキ鋼板(SECC)」の2種類がありそれぞれに特徴があるため用途によって使い分けられます。

溶融亜鉛メッキ鋼板は膜厚保が厚く耐食性、防錆性に優れている特徴があるため野外での使用に向いています。製品にはトタン屋根や自動車の下回りの鉄鋼部分、ガードレールなど野外で使うものによく用いられています。

ただ、製品によっては「スパングル」と呼ばれる幾何学模様が出てくることがあります。スパングルとは不純物と亜鉛が結晶化して浮き出てくるもので、性能自体に問題はありませんが見た目が良くないと好まれないケースもあるようです。

一方電気亜鉛メッキ鋼板は加工がしやすく均一にメッキ仕上げされているため見た目も良いことから電気製品、屋内用の電気機器、家具や建築用の金物として使用されていることが多くなります。