「いちころ仕上げ」とは?わかりやすく簡単に解説します!

「いちころ仕上げ」と言う言葉を着たことはありますか?

「いちころ仕上げ」とは建物を塗装をする時や、左官工事をする際に本来であれば数工程で仕上げるところを一度に仕上げていくことを言います。

「いちころ仕上げ」の名前の由来の説はいくつかあり、大阪弁の一瞬で相手の心を掴む「いちころ」から来た説や、難しい状況において一瞬に解決する意味から来たとの説もあります。

「いちころ」には他にもケンカや賭け事などで相手を一瞬で倒す、一瞬の「いち」とコロリの「ころ」から来たなど様々です。

 

「いちころ仕上げ」を用いるのは、建築物の屋根や外壁、内壁、床に塗装を塗って最後の仕上げする塗装業や、建物にモルタルやセメント、コンクリートなどの素材を塗ったり、壁や床の表面を仕上げる左官業が多く、通常では数回に分けて行う工程を、一度で終わらす時に業界用語では「いちころ仕上げ」と呼んでいます。

「いちころ仕上げ」を塗装で例えると、通常は一度の塗装で下塗りをして、その後塗装をしっかりと密着させるために2度目の塗装を行います。

そして、外壁の素材が良くないものは1度や2度の塗装では綺麗に仕上がらないため数回の塗装が必要になるのです。いちころ仕上げは工程が1度で済むためコストを抑えることは出来ますが、すぐに剥がれてしまう可能性があることを覚えておきましょう。