木造住宅を建てる場合には床下を換気して腐食の腐食を防止しなければなりません。
以前は基礎部分に換気口を設けて空気を通していましたが、この方法だと空気が流れず基礎部分に通気口用の穴を作るため強度が落ちる等の問題がありました。
こうしたことを受けて1976年に大阪の城東テクノ株式会社が開発したのが、基礎部分と土台の間に硬い樹脂製の部材を入れて通気性を高める「基礎パッキン工法」です。
基礎パッキンを土台全体に覆うことで従来よりも1.5~2倍の換気量があり、基礎部分に穴を空ける必要がないため強度の問題や工事の時間の短縮にもなり、そのうえ木材の腐食によるシロアリ被害防止にもなります。
基礎パッキンには種類があり用途や使用場所によって使い分けます。
一般的に広く使われているのが正方形の「基礎パッキン」です。製造メーカーに定められた間隔で基礎部分に置いて施工をします。
つぎに正方形の基礎パッキンを改良して長方形にしたのが「基礎パッキンロング」です。
長さを必要に応じてカットすることができ、間隔を設けて置く必要がないため施工の時間短縮にもなり、通気スリットがあるので防鼠効果もあります。
他にも浴室や玄関などの外気が入ると困る場所には「気密パッキンロング」を、気密性だけではなく断熱性も必要な浴室周りには「断熱気密パッキンロング」が用いられます。