許容応力度とは?許容応力度の種類について解説

 

「許容応力度」とは建物を建築する際に使用する構造素材に作用していい最大の応用度のことを言います。

耐震構造偽装問題を機に2007年に施行された建築基準法の改正で、許容応用度計算に関する規定が見直しされていて、3階建て以上の建物には建物の安全性のために許容応用度計算が義務付けられているのです。

「許容応用度」の「許容」とは構造素材がどれくらいの力まで変形や破損しないかと言う意味があり、「応用」とは、建物の各部分に生じている力の大きさを表し、「応用度」とは単位面積にあたりに生じる応用の度合いを表します。

「許容応力度」は建物が安全か安全でないかを構造材料の指標で、建物の安全性を表す最も基本的なものでいくつかの種類があります。

 

・ 長期許容応用度と短期許容応用度

長期許容応用度は重力に、短期許容応用度は地震や台風などの力の作用に対して構造素材が許容できる応用の度合いの上限ことです。

・ 圧縮・引張・曲げ・せん断の許容応用度

これらの値は素養する構造素材によって違い、鋼材では圧縮・引張・曲げは同じ値になりますがぜん断は60%未満になります。コンクリートは「圧縮許容応用度」で、鋼材や鉄筋は「引張許容応用度」で表します。