住宅用スプリンクラーの設置基準とは?どんな住宅が設置が必要?

スプリンクラーは初期消火には効果的で、たとえ火事が起きても初期にスプリンクラーが作動すれば早い段階で消火できることが研究で分かっています。

 

◇ 住宅スプリンクラーの設置義務

1997年の建築基準法の改正により高層マンションが増加するようになりました。

その結果「消防法執行令」により31メートル以上の建物(11階以上)は火災が発生した場合にはしご車が届かず消防活動に支障が出ると考えられ11階以上のすべての階にスプリンクラーを設置を義務づけられています。

これは、高層階では建物の外に避難するのは困難であることと、初期にある程度消火することで延焼防止に繋がると考えられているからです。

戸建ては住宅用スプリンクラーの設置は義務付けられていませんが、初期消火能力が高いことから将来的に住宅用スプリンクラーを設置する家も増えると予測されます。

 

◇ 戸建てや低階層マンションの住宅用スプリンクラーについて

以前は初期費用や維持費が高額等の理由で、戸建てや低階層のマンションは住宅用スプリンクラーを設置する家はあまりありませんでした。

しかし、近年普段は管内に水がない状態で火災を感知したときに通水する「乾式スプリンクラー」が開発されて、特別な設備導入が必要ないことやメンテナンスが簡単なことを受けて利用者が増加しています。