さく井工事とはどのような工事なのか知っていますか?
「さく井」とは大型の機械で穴を開けて地下水を汲み上げるための井戸を掘り、揚水設備の設置などを行うことです。
国土交通省の建設業許可ではさく井工事業に分類されて、「さく井工事」「観測井工事」「温泉掘削工事」「さく孔工事」など7種類の工事があります。
ここでは、さく井工事の流れを解説します。
◇ さく井工事の種類
・ 水源井
地下水を汲み上げるための工事で、地下70mよりも深い位置の水脈から取水します。
地下水開発は井戸ボーリング工事でおこない、水中ポンプでくみ上げて道路に埋設されている管路を経由して地域の浄水場へと運ばれてきます。
・ 観測井
地盤沈下の深さとスピード、地下水の状態を観測するための工事で、地層の状態を知ることができるので防災システムの発展にはなくてはならないものです。
・ 温泉井
工事では温泉開発最適な設計や施工をおこない、トラブルや温泉を掘る際に噴出する天然ガスの災害を防止する目的で、温泉法に基づいておこなわれます。
・ 地熱井
地下資源の地熱を有効活用するための工事です。
温泉法が適用され、水・蒸気・有害物質などが漏洩する可能性が高いため、厳重な防止対策が必要になります。