建設現場の花形!とび職の歴史

 

建設現場で高所で自由自在に動き回り作業をするとび職。

そんなとび職の歴史をここでは紹介したいと思います。

 

◇ 江戸時代の憧れの職業

江戸時代には職人と呼ばれる職業は140種類もありましたが、とび職はその中でも「左官職人」「大工職人」と共に人気がある職業で「華の三職」と呼ばれていたそうです。

優れた技術を持ち、江戸の町を見事に作り上げていったとび職人は江戸に住む人たちの憧れでした。

また、かつては「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるくらい江戸の町は火事が多発していて、武士の火消しだけでは人手が足らなくなったのです。

そこで、結成されたのが町の火消し組合が結成され、町火消の多くはとび職の人たちだったのです。

とび職が勇敢に火事に立ち向かい、その後江戸の町を再建する姿は江戸の人たちにとってまさにヒーローだったのです。

 

◇ とび職の由来

とび職の歴史は長く、古くは飛鳥時代からありましたが、「とび職」と呼ばれるようになったのは江戸時代からです。

その由来は高い所を飛び回る鳥の「鳶」から来ている説と、昔の家屋は木造の長屋が多く、火事が発生すれば燃え広がるのも早かったので、火消しをする時に「鳶口」と言う道具を使用していたからだとも言われています。