建物や道路にしようされているコンクリートには特殊な性質を持つコンクリートも存在します。
ここでは、特殊な性質を持つコンクリートについて解説しています。
◇ 高強度コンクリート
通常のコンクリートよりも高強度のコンクリートがあります。高強度コンクリートは、日本工業規格のJISA5308では「呼び強度が50か55もしくは60のコンクリート」と定められています。
高強度が求められる橋梁や高層ビルに用いられます。
◇ 軽量コンクリート
骨材に軽量骨材を使い軽量化しているコンクリートで、多量の気泡を混入させて軽量化したコンクリートも軽量コンクリートの一種です。
軽量なので屋根材や床に使用されることが多くコストを抑えることができて、断熱性に優れています。
◇ 流動化コンクリート
流動化剤(高性能減水剤)を混ぜて施工しやすいようにしているのが特徴で、高層ビルやプレキャスト工場製品によく利用されています。
◇ 繊維コンクリート
コンクリートの曲げや引張強度を補強するため鉄筋の代わりに繊維を混ぜ込んで補強したものです。繊維コンクリートは細くて短い繊維が縦横自由に散らばるので、全体的に細いものが密に配置されることになりヒビ割れ防止に役立ちます。