【アルマイト】とはアルミニウムをプラス極にて電解処理をして人工的に酸化皮膜を生成させた表面処理方法です。
◇アルマイトとは
アルミニウムは皮膜があるため錆びにくく耐食性に優れているのですが、皮膜が薄いため環境によっては腐食してしまうことがあります。
こうした欠点を補うためにアルミニウムは酵素と結びつきやすく、空気に触れていると薄い酸化皮膜を生成する特性を活かして上手く用いたのがアルマイトです。
アルマイトは1929年に日本の理化学研究所で開発されて当時は商品商標でしたが、現在はアルミニウムの陽極酸化皮膜の総称として呼ばれています。
◇アルマイトの特徴
アルマイトをすることでアルミニウムは耐食性に優れ、耐摩耗性も向上します。
また、アルマイト皮膜の微細孔の塗料を吸着させて様々なカラーに着色することも可能で、酸化皮膜が取れない限り剥げることはありません。
勘違いされがちなのがアルマイトとメッキは違うもので、同じものではありません。
アルマイトの注意点は、柔軟性がないためアルマイト処理後に部材を曲げたり加工処理をすると皮膜が剥がれたり割れたりするので取り扱いには注意が必要です。
また、高温に弱く100℃を超える環境下では素材が膨張をしてしまい、クラックや剥がれが起こることを知っておきましょう。