アスファルト防水の概要と工法の特徴について

屋上や屋根は毎日紫外線や風雨にさらされているため、時間と共に劣化します。建物を劣化から守る防水層をに用いられるのが「アスファルト防水」です。

 

◇アスファルト防水とは?

合成繊維不織布に液状にしたアスファルトを含ませたシートをコーティングをして何枚にも重ねて防水機能を高めます。

このシートはルーフィングシートとも呼ばれ、広い場所への使用が適しているためマンションや学校、ビル、公営住宅等の屋上に良く用いられています。

 

◇アスファルト防水の工法

・常温工法

ルーフィングシートの裏側に、ゴムアスファルトの接着剤をコーティングして何枚かを交互に貼り合わせていく工法です。他の工法と違い、熱を使用しないため最も多く用いられています。

 

・トーチ法

トーチバーナーを用いてルーフィングシートの裏面と下地をあぶり溶かしながら貼り重ねていきます。隙間なくシートを密着することができ、安い費用でできるのが特徴です。

 

・熱工法

熱を加えて溶かした防水工事用アスファルトを使い、複数枚のルーフィングシートを重ね合わせていく工法です。

日本では昔から使用されていましたが、アスファルト独特の匂いがあることや煙の発生、火災の危険性がるため周囲の環境を考慮して最近ではあまり使用されなくなりました。