レーヨンの特徴と扱う際の注意点

シルクのような光沢があるレーヨンは、洋服をはじめ様々な製品に使用されています。

ここでは、レーヨンの素材の特徴と取り扱いをする際の注意点を解説します。

 

◇そもそもレーヨンとは?

レーヨンは天然原料由来の「再生繊維」で、木材パルプを元にした植物原料に薬品処理を施して作られます。

レーヨンは自然由来の原料を使用するため、環境への負荷が比較的低いとされており、再生可能な素材として注目されています。

元々はシルクの代替品として開発されましたが、耐火性や耐久性に課題がありましたが、技術の進歩により改善が進み、現在では様々な製品に使用されるようになりました。

シルクのような肌触りと柔らかさが最大の特徴で、極細のフィラメント糸を使って軽量で滑らかな質感があります。他にも静電気に強く、肌にまとわりつかない特性を持っています。

光沢感も魅力の一つで、絹と同様の艶を持ち、レーヨンの名前はこの光沢にちなんでおり、Ray(光線)に由来です。

 

◇レーヨンの取り扱いの注意点

レーヨンは水に弱く濡れると収縮してしまう性質があり、さらに長時間濡れた状態では繊維が膨張して生地がいたみます。

また、濡れた状態から乾きにくく、汗冷えや輪染みにも注意が必要です。

デリケートな素材で、アイロンはスチームを使用せずに低温であて布を使用してください。

さらに、レーヨンはしわができやすい素材であり、洗濯や着用時にも慎重な取り扱いが必要です。