「耐震性」や「耐候性」。
どちらも建物を守るためには大切な機能です。
◇耐震性とは?
一般的な建物の構造には、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造があります。
建築基準法ではどの構造の建物も震度6強から震度7の地震に耐える基準が設けられているため、構造ごとの耐震性能には大きな差はないようになっているのです。
しかし、構造ごとに耐震の仕組みが異なるため、倒壊の場合の被害状況などは異なります。
耐震の耐震性の基準として「耐震等級」があり、地震の被害が多い日本で、家を建てる際に必要不可欠な評価基準と言えます。
◇耐候性とは?
耐候性は、プラスチックや塗料、繊維、有機素材などの工業製品が屋外の自然環境で太陽光、温度、湿度、雨などに耐える性質を向きます。
耐候性能が高い建築素材に橋梁などで使用されている「耐候性鋼」が代表的です。
耐候性鋼は表面に「保護性錆」を形成することで鉄鋼本体の錆を防ぐもので、「サビ」によって錆を抑制する不思議な鋼として知られ。「ウェザリングスチール」とも呼ばれています。
また、耐候性鋼の錆の色は茶色で、非常に美しい褐色の色合いが特徴。
橋梁や建物、モニュメントなどに使用されています。