古来より木造建築の技術発展と共に歩んできた大工道具。
ここでは、大工が使う大工工具を5選紹介します。
◇サシガネ
金属製でL字型の目盛りつき定規は、直角線や角度、縮尺計算に用いられ、建築における採寸や計算を担当。1本でさまざまな役割があります。
◇ゲンノウ
最も古い歴史を有し、カナズチ、トンカチ、ハンマーなどとも呼ばれます。ゲンノウとは、正確には「両口玄翁」で、対照的な打面を持つ道具です。
◇カンナ
木材の表面を平滑に削り、肌目を美しく仕上げるために使われるのが鉋です。
樫の木台に刃を仕込み、木材に当てて削ります。鉋には様々な種類があり、面だけでなく角を丸く削るものもあります。
裏金は逆目や食い込みを防ぎ、スムーズな作業を可能にします。
◇ノミ
木材の穴彫りや削り加工に使用されるのがノミ。
平ノミや丸ノミ(裏表)など、様々な種類があります。通常「ノミ」といえば、たたきノミを指します。
穂の断面が六角形なのが「追入れ(おいれ)ノミ」、長方形なのが「向待ち(むこうまち)ノミ」と呼ばれ、ノミの使い方は大工の仕事の中でも難しく、「穴ほり三年」と俗に言われています。
◇ノコギリ