【工事用吸収剤】吸水用・吸油用の用途別に解説

工事用吸収剤には「吸油用」と「吸水用」の2種類があります。

ここでは、用途別にそれぞれの種類を解説します。

 

◇吸油用の工事用吸収剤

油吸着材はその名の通り、瞬時に油を吸収し内部に取り込む材料です。

主に天然素材(セルロース)とポリプロピレンが使用され、セラミックや粘土を加工したものも存在します。

水を吸収せず、油だけを効果的に吸着しますが、なかには油と水の両方吸収するタイプもあり、形状は綿状、マット状、フェンス状などがあり、使用目的に応じて使い分けるのが一般的です。

 

・粉末タイプ

油吸着材には綿状、マット状、フェンス状に加えて粉末状も存在します。

粉末状の油吸着材は粒子が小さく、タイルの目地やアスファルトの凹凸など、細かい隙間にも効果的に油を吸着し、土壌に混ぜることで地面にこぼれた油を吸着することも可能です。

 

 

◇吸水用の工事用吸収材

水分を吸収する性能を持つ物質は「水分吸収剤」と呼ばれ、歴史的には20年ほどの短い期間で、主に衛生材料市場で広く使用されています。

特に高吸水性ポリマーはその性能が優れており、衛生用品から農業、園芸、流通資材、土木・建築、トイレタリーなど様々な分野で活躍しています。

現在、主にポリアクリル酸やアクリル共重合体塩からなるポリマーが主流であり、イソブチレン+マレイン酸塩、デンプン+ポリアクリル酸塩、架橋カルボキシ-メチルセルロースなどが製品として利用されています。

これらの水分吸収剤は一部が繊維やフィルムの形状を持っていますが、大半は粉体状です。