家の外観の印象を左右する屋根。
屋根の形や素材によって見た目だけでなく、費用やメンテナンスの手間が違ってきます。
今回は、ポピュラーな瓦屋根と金属屋根の特徴をご紹介します。
◇瓦屋根の特徴
瓦屋根は、主に粘土を焼いて成型した瓦を使用する屋根のことです。
瓦には日本家屋で使われる「和瓦」と、洋風住宅で使用される「洋瓦」があります。
- 和瓦: 波打つ形状で、釉薬を使用した釉薬瓦(陶器瓦)と釉薬を使わない無釉瓦があります。
- 洋瓦: 海外の住宅で使われる無釉薬の素焼瓦で、日本では洋風住宅に使用されています。
熱や寒さに強く、経年劣化にも強いのが特徴で、一部が劣化してもそこだけ葺き替えが可能なので、修理費用を抑えられます。
◇金属屋根の特徴
金属屋根とは、金属を材料とした屋根のことで、主にガルバリウム鋼板やアルミニウム、銅などが使われます。
軽量で耐久性が高く、デザイン性や防水性にも優れているため、住宅から商業施設まで幅広く採用されています。
なかでも、近年、住宅で広く使われているのがガルバリウム鋼板です。
これはアルミニウム、亜鉛、シリコンの合金で、高い耐久性を持ち、耐用年数は約20年とされています。
軽量であるため建物全体の耐震性向上に役立つほか、塗装しやすくデザイン性にも優れている点が人気の理由です。