
建物を安全に支えるためには、その土地の地盤に合わせた最適な補強が欠かせません。
今回は、現場の状況やコスト、地盤の深さに応じて使い分けられる、代表的な3つの地盤改良工法の特徴をプロが分かりやすく解説します。
■表層改良工法
表層改良工法は、軟弱な地盤が地表から2メートル程度と浅い場合に採用される工法です。
現地の土にセメント系の固化材を混ぜ合わせ、重機でしっかりと締め固めることで、建物を支えるための安定した地盤を形成します。
比較的コストを抑えられ、大型の重機が入りにくい狭い敷地でも施工しやすい点が大きなメリットです。
■柱状改良工法
柱状改良工法は、軟弱地盤が2〜8メートルほどの深さにある場合に広く採用されている工法です。
専用の重機で地面を掘削しながらセメントミルクを注入し、土と混ぜ合わせることで、地中に柱状の改良体を形成します。
この改良体を複数配置して建物の荷重を支える仕組みで、戸建て住宅を中心に幅広く普及しています。
■鋼管杭工法
鋼管杭工法は、軟弱地盤が深い場合に適した工法です。地中の強固な地盤(支持層)に到達するまで、鉄製の頑丈な杭を何本も回転させながら建物を支えます。
高い支持力を確保できるため、狭小地や重量のある建物にも対応しやすい一方で、材料費や施工費が比較的高くなる傾向があります。