勾配とは?勾配の必要性と意味を解説

「勾配」とは水平面に対する傾斜面の傾き程度や斜面のことを言い、一般的には地形や人工的な構造物や建造物の傾きについて言うことが多いです。

 

屋根勾配では角度で表す他に、水平の距離が10に対して勾配の斜面が3の場合は数字では3/10と表し、「3寸勾配」と呼びます。

住宅では屋根や駐車場、台所にある排水溝と下水道を繋げる排水管等に使用されています。

 

また、道路をよく見るとセンターラインが高く路肩に向かって低くなっていますが、これは日本は雨が多いため大量の雨が降ると雨水が流れなくなり危険になるため勾配をつけているのです。

一般道路であれば3~5%の勾配、雨水を浸透させる機能がある道路では1.5~2%の勾配となっていて、これは道路構造令によって定められています。

 

勾配は雨水が溜まらずに流れやすいようにするためには必要なもので、水に関係している場所に用いられるのが特徴です。

あまり必要にないようにみえる駐車場でも、雨が入り込むような駐車場は勾配がないと雨水が何日も溜まりヌメリや匂いの原因となるため、雨水を流れやすくするためにも勾配が必要です。

また、屋根勾配は形状によって外観が大きく変わり、機能性や耐久性に加えて使用できる屋根素材にも影響することを覚えておきましょう。