ポリサルファイド系シーリング材とは?特徴と適した用途を知ろう!

建物には継ぎ目やひび割れなどがあり、その部分から水が漏れたり、湿気が入ったりします。

こうした欠陥にならないようにするために、液体や半固体の状態になっているシーリング材を塗布または注入することによって隙間を埋め、密封します。

シーリング材は時間が経つと硬化して固体となり、密封された状態を保ち水の侵入を防ぐのです。

 

シーリング剤にはシリコン、アクリル、ポリウレタン、ポリサルファイド、エポキシ等の種類が多く、それぞれの材料には異なる特性があるため、使用目的や条件に合わせて選びます。

ここでは、シーリング材の中でも「ポリサルファイド系シーリング材」の特徴を解説しています。

 

 

◇ポリサルファイド系シーリング材とは?

「ポリサルファイド」を主成分とするシーリング材で、1958年にアメリカから輸入され、1963年に国産化された歴史のある材料です。

耐久性に優れていると表面に埃が着きにくいのが特徴で、硬化後も柔軟性を保ちながら、長期間にわたって効果的な密封を提供します。

そのため、建物や構造物の耐久性を高め、メンテナンス頻度を減らすことが可能です。

耐用年数は約10年と比較的長く、カラーバリエーションが豊富ですが、上から塗料を塗ると変色することがあることや、独特の匂いがあるのが難点です。